要件定義と発注の実務

要件定義から公開まで、実際のスケジュールを出します

目 次

  1. Web制作のスケジュール|全体の流れ
  2. Day 0|ヒアリング(45分)
  3. Week 1|デモをお出しします
  4. Week 2〜5|調整
  5. Week 6〜8|最終確認と公開
  6. 私たちからお願いする時間は、これだけです
  7. なぜ、待ち時間が短いのか
  8. 一般的なWeb制作より短くなる理由
  9. スケジュールが遅れるとしたら、どこか
  10. 1. 写真の撮影が必要な場合
  11. 2. 既存システムとの連携がある場合
  12. 3. やり取りが噛み合わない場合
  13. 公開してからのほうが、期間は長くなります
  14. 向くケース・向かないケース
  15. この日程が合うケース
  16. 合わないケース
  17. 締め

ご相談から公開まで、1.5〜2か月です。

内訳は、45分のヒアリング、1週間後の全ページ分のデモ、そこから調整して公開、という流れです。

この期間のうち、私たちからお願いするのは45分のヒアリングと、その後の打ち合わせ数回だけです。


Web制作のスケジュール|全体の流れ

時期やることお客さま側
Day 0ヒアリング(45分)45分
Week 1全ページ分のデモをお出しする
Week 1〜2デモを見ながら打ち合わせ打ち合わせ
Week 2〜5調整・原稿・写真の整理確認と、原稿の確認
Week 6〜8最終確認 → 公開最終確認
公開後月1回、アクセスを一緒に見る(ご希望の方)月1回

最短で1.5か月、通常は2か月ほどです。


Day 0|ヒアリング(45分)

事前の準備は要りません。資料を作っていただく必要も、社内で意見をまとめていただく必要もありません。

45分で、事業のこと、困っていること、見てほしい相手、参考にしたいサイト、公開したい時期、予算のおおよその幅などを伺います。「分からない」「決まっていない」で構いません。

ひとつだけ、前のサイトのやり取りをしていた方がいらっしゃるなら、同席していただけると助かります。 経緯をご存じなので、45分の密度がまったく違います。


Week 1|デモをお出しします

1週間後に、全ページ分のデモをお出しします。文章や写真も入った状態です。トップページのイメージ画像1枚、ではありません。

45分で聞ききれなかった部分は、これまでの案件から補って形にしてあります。ここが答え合わせの場になります。外れていれば、その場で分かって、その場で直します。

この時点で、こう言われることがあります。

「ほぼ全部できてますよね!」

ただ、ここからまだ1か月ほどかかります。次に書きます。


Week 2〜5|調整

デモを見ながら出てきた指摘を反映していきます。ここがいちばん長い期間です。

主に時間がかかるのは、次の3つです。

原稿既存の文章を使うのか、新しく書くのか。書く場合、こちらで下書きします
写真手元にあるもので足りるか、撮影が必要か
社内の確認複数の方が見る場合、意見が出そろうまでの時間

原稿は、書いていただかなくて大丈夫です。 ヒアリングの内容とデモをもとに、こちらで下書きをお作りします。お客さまには、それを読んで直していただきます。

ゼロから書くより、直すほうが速く、そして正確です。


Week 6〜8|最終確認と公開

全ページを通してご確認いただき、公開します。

公開日は、ご希望があれば合わせます。「来月の展示会に間に合わせたい」「4月の採用募集に合わせたい」——そういう事情があれば、逆算して組みます。


要件定義から公開までのスケジュールキックオフから公開まで1か月半から2か月。お願いするのは最初の45分のみ商談ヒアリング45分デモ提示1週間後制作・調整公開お願いするのはここだけ(45分)こちらが動いていますキックオフから公開まで、1か月半〜2か月

私たちからお願いする時間は、これだけです

1.5〜2か月かかりますが、そのあいだ、私たちからお願いするのはこれだけです。

場面
初回ヒアリング45分
デモを見ながらの打ち合わせ1回
途中の確認(原稿・写真など)数回
公開前の最終確認1回

資料をお作りいただく必要も、社内で要望をまとめていただく必要もありません。

そのうえで、社内でどれだけご検討されるかは、会社によって違います。 慎重に何度も見る会社もあれば、その場で決める会社もあります。そこは私たちが決めることではありませんので、時間の合計はお出ししていません。

残りは、私たちが動いている時間です。

なぜ、待ち時間が短いのか

お願いするのは、初回45分と、その後の打ち合わせ数回だけです。1.5〜2か月のうち、こちらが動いている時間のほうが圧倒的に長くなります。

理由は、確認を待つ前提で進行を組んでいないからです。

一般的なWeb制作では、こういう場面が出てきます。

  • – 原稿をお待ちしています
  • – ご確認をいただいてから次に進みます
  • – 修正のご指示をお待ちしています

私たちは、この形を取っていません。ご確認をお待ちしている間も、こちらは先に進めています。

これには理由があります。プロジェクトが止まるとき、原因は書類の不足ではなく確認が返ってこないことです。そして確認が返るかどうかは、窓口の方が現場を持っているかどうかで決まります。

現場をお持ちの方は、本業が優先されます。当然のことです。だから、待たない進め方にしています。


一般的なWeb制作より短くなる理由

一般的なWeb制作は3〜6か月と言われます。私たちは1.5〜2か月です。

ただ、速さを売りにしているわけではありません。

短くなっているのは、決めるべきことを短い時間で決められるからです。45分で聞いて、経験で補って、1週間後のデモで答え合わせをする。この形にしたことで、要件を固める期間がまるごと不要になりました。

1週間で公開できるわけではありません。 1週間で出るのはデモです。ここは誤解されやすいので、繰り返し書いておきます。


どこまで揃えてから相談すべきかは制作会社に渡す情報は、どこまで揃えてから相談すべきかに書いています。


スケジュールが遅れるとしたら、どこか

正直に書きます。遅れる原因は、だいたい3つです。

1. 写真の撮影が必要な場合

手元に使える写真がなく、撮影が必要になると、日程調整の分だけ延びます。天候に左右される撮影(外観・現場など)だと、さらに読めなくなります。

2. 既存システムとの連携がある場合

予約システムや基幹システムとつなぐ場合、相手側の確認が入ります。ここは私たちだけでは進められません。

3. やり取りが噛み合わない場合

これがいちばん大きいです。

私たちの進め方は、出したものに反応が返ってくることに依存しています。デモをお見せして、「ここは違う」と言っていただく。それがあって初めて、次に進めます。

反応が返ってこないと、待たない進め方にしていても、いずれ止まります。間に人が入っていて、直接お話しできない場合は特にそうです。

書類が揃っていないことより、こちらのほうが影響します。


公開してからのほうが、期間は長くなります

最後に、いちばん書いておきたいことがあります。

公開は終わりではありません。

ご希望の方には、公開後もアクセス解析と記事制作をお手伝いしています。月に一度、数字を一緒に見る場を持ちます。これを1〜2年続けます。

そこで何が起きるかというと、追加ページの要望が出てくるようになります。

数字を並べるだけでは、なかなかお客さまの話になりません。盛り上がるのは、数字とオフラインの出来事が重なったときです。「先週の見学会の翌日、アクセスが跳ねています」——こうなると、ご自身が知っている出来事と数字がつながります。

一度つながると、次は逆向きに動きます。「じゃあ次の行事の前に、このページを作っておこう」と。

採用サイトを公開したお客さまから、しばらくして言われたことがあります。

「社員インタビューをどんどん増やしたい」

社員インタビューを何本載せるかは、要件定義の段階では決められません。 作って、公開して、反応を見て、初めて決まります。

制作の1.5〜2か月より、そのあとの1〜2年のほうが長いです。


窓口をどなたにするかは社内の誰が書くべきか、決めきらずに進めた場合は要件が固まらないまま進めた案件、採用サイトの日程は採用サイトの要件定義に書きました。


向くケース・向かないケース

この日程が合うケース

  • – 2か月後を目標にしている
  • – 準備に時間をかけられない
  • – 公開後も、少しずつ育てていきたい

合わないケース

  • – 1〜2週間で公開したい
  • – 着手前に、書面で仕様を確定させる必要がある(承認の期間が別途かかります)
  • – こちらと直接やり取りができない体制になっている

1つ目については、正直に申し上げると難しいです。デモは1週間で出せますが、原稿と写真と確認の時間は圧縮できません。


締め

ご相談から公開まで、1.5〜2か月です。私たちからお願いするのは、初回45分と、その後の打ち合わせ数回だけ。残りは、私たちが動いている時間です。

準備は要りません。決まっていない状態から始めることを前提にした日程です。

そして、公開してからのほうが長くなります。

そのままの状態でご相談ください。

要件定義書は、書かなくて大丈夫です。

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