ウェブデザインの依頼のコツ|好みより先に、作り方を聞く
制作会社の選び方|依頼のしかた 3本目 全6本
目 次
ウェブデザインを依頼するとき、先に聞くのは好みの伝え方ではありません。どう作るかです。
私たちは22年、年間40本のサイトを作ってきました。新規のご相談は、ほとんどが3社以上の相見積です。
この記事では、デザインの作り方の違いと、それが費用と公開後にどう効くかを書きます。
ウェブデザインの依頼で、コツは好みをどう伝えるかなのか
伝え方より、どう作るかの確認が先です。
デザインの依頼というと、好みや方向性をどう言葉にするかの話になりがちです。そこで悩んで止まる方が多くいます。
ただ、伝え方を工夫しても、作り方が違えば出てくるものが変わります。同じ要望を渡しても、1ページずつ作る会社と、型を決めて流す会社では結果が違います。
費用の増え方も、公開後にできることも変わります。先に確認するのはそちらです。
ウェブデザインの依頼で、全ページを1枚ずつ作る必要があるのか
ありません。先に型を決めて、そこに流す作り方があります。
私たちは下層ページのデザインを、1ページずつ作りません。先にテンプレートを決めて、コーディングと同時に進めます。
| 作り方 | 特徴 |
|---|---|
| 1ページずつ作る | 各ページを作り込める。ページ数が増えると費用も期間も増える |
| 型を決めて流す | 全ページの見た目が揃う。ページ数が増えても増え方がゆるい |
どちらが良いという話ではありません。作り込みたい部分があるなら、1ページずつのほうが向きます。
ただ、増え方が違います。10ページの見積が20ページになったとき、動く金額が変わります。
見積書のどこを見ると、デザインの作り方が分かるのか
「デザイン(下層)」という項目があるかどうかです。
私たちの見積書には、この項目がありません。下層のデザインは「コーディング(下層)」に含めています。同時に進めるからです。
見積書に「デザイン(下層)」と「コーディング(下層)」が別々に並んでいる場合があります。下層を1ページずつ作っている可能性があります。
その場合、ページ数が増えると2つの項目が同時に増えます。総額が同じでも、増える余地が違えば最終の金額は変わります。
ウェブデザインの作り方は、公開後に何が変わるのか
型が決まっていると、自分でページを増やしても見た目が崩れません。
公開後に、会社案内やサービス紹介を足したくなることがあります。型が決まっていれば、そこに流すだけです。
1ページずつ作られたサイトだと、新しいページの見た目が決まっていません。増やすたびに依頼が要ります。
私たちは固定ページもブロックエディタで編集できる仕組みで作っています。理由は公開後にページを増やせる作りに書きました。
ウェブデザインの依頼で、修正の回数は決まっているのか
私たちは回数を決めていません。
見積書や契約書で、修正の回数が決められている場合があります。上限がどこにあるかは、依頼の前に確認しておく形になります。
私たちが回数を決めていないのは、修正が作り直しにならないためです。理由は2つあります。
1つは、デモを先にお出ししていることです。方向が違えば1週間後に分かるので、大きく戻ることがありません。
もう1つは、一人が最初から最後まで担当していることです。直すときに引き継ぎが発生しません。分業をやめた理由は3枚の見積書から体制を読むに書きました。
そして修正は、進むにつれて収束します。最初は大きく、あとになるほど細かくなります。
やり取りの中で、こう言われることがあります。
「修正が早いですね。」
大きく方向が変わる場合は、その時点で一度お話しします。
ウェブデザインの依頼で、修正と追加はどう違うのか
ページを増やすのは、修正ではなく追加です。
| 扱い | |
|---|---|
| 出てきた画面を直す | 修正。回数を決めていない |
| ページを増やす | 追加。見積書の項目が動く |
動くのは「コーディング(下層)」です。下層のデザインもここに含まれているので、1つの項目で増えます。
依頼の前に確認するなら、この形になります。「修正はどこまでで、どこから追加になりますか」
回数の上限より、この境目のほうが金額に効きます。
ウェブデザインの依頼で、トップページの案を先に出してもらうべきか
1枚では判断できません。
相見積のとき、トップページのデザイン案を1枚出す会社があります。ただ、1枚では下層がどうなるか分かりません。
サイトの印象は、下層ページのほうが決めます。訪問した方が長くいるのは、たいてい下層だからです。
私たちの場合、45分お聞きしたあと、1週間後に全ページ分をお出しします。文章と写真が入った状態です。仕組みは1週間でデモを出す進め方にあります。
デザインの好みは、どう伝えると正確なのか
参考にしたいサイトのURLを1本です。
「シンプルで」「高級感のある」という言葉は、受け取る側で絵が変わります。言葉を足すほど、絵は増えていきます。
同業でなくて構いません。選び方は参考サイトを1本お持ちいただく理由に書きました。
3社への渡し方は3社に同じものを渡すにまとめています。
向くケース・向かないケース
型を決めて流す作り方は、ページ数が多いサイトほど効きます。
| 向くケース |
|---|
| ページ数が10を超える |
| 公開後に自分でページを増やしたい |
| 全ページの見た目を揃えたい |
| 公開日が決まっている |
1ページごとに作り込みたい部分がある場合は、そこだけ個別に作る形になります。全ページを個別に作るかどうかとは別の話です。
向かないケースのほうは、条件が見つかりませんでした。決まるのは相性です。合うかどうかは、お話ししてみないと分かりません。
ウェブデザインを依頼するときに聞くのは何か
この4つです。
| 聞くこと | 分かること |
|---|---|
| 下層は1ページずつ作りますか | 費用と期間の増え方 |
| 見積書に「デザイン(下層)」はありますか | 作り方が項目に出ているか |
| 修正はどこまでで、どこから追加ですか | 途中で費用が動く場所 |
| 公開後に自分でページを増やせますか | 型が決まっているか |
好みの伝え方は、この4つが分かってからで間に合います。
私たちにお聞きいただく場合も、この4つから始めていただければと思います。