提案書は出します。1週間後に、実物も出します
制作会社の選び方 | キューポイントのやり方 2本目 全5本
コンペや相見積もりのとき、うちも提案書を出します。体制、スケジュール、考えていること。求められるものは作ります。
ただ、それだけで決めていただくのは無理だと思っています。だから1週間後に、デモサイトもお見せします。 全ページ分です。トップだけではありません。
提案書で分かることには、限界があります
提案書に書けるのは、これから何をするかの説明です。体制図もスケジュールも、まだ起きていないことの予定です。
説明を3社分比べても、出来上がるものは分かりません。提案書の出来と、サイトの出来は別のものです。 うちの提案書についても同じことが言えます。
当社の調査では、Webサイトの制作・リニューアルを検討した73名のうち24.7%が「完成するまで仕上がりが分からなかった」と答えています。困ったことの上位に入っています。
提案書を読んで選んだあとで、初めて実物を見ることになる。選ぶ時点では見えていないわけです。
順番を1つ足しました
選んでいただく前に、実物を出します。
- 初回のヒアリングは45分
- そこから1週間でデモサイト
- 対象は全ページ(トップだけではありません)
- 費用はいただきません
見ていただくのは、色や文字の大きさだけではありません。ページの並び、どこに何を置いたか、その会社をどういう順番で説明することにしたか。構成が全部出ます。
提案書に書いた話が、そのまま形になっているかどうかも確認できます。書いてあることと出てきたものが違えば、そこで断っていただいて構いません。1週間分の作業は、こちら側の判断でやっていることです。
なぜ1週間で出せるのか
速さ自体を売りにしているわけではありません。構造の話です。
分業をやめました。 以前は営業・ディレクター・デザイナー・コーダーで分けていました。いまは、最初にお会いした人間が最後まで担当します。伝言の往復がなくなった分がそのまま短縮されています。
外注を止めました。 6名で、年間40本前後を社内で作っています。
空いた時間を、中身に使っています。 提案書を厚くするより、実物を1週間で出したほうが判断材料になると考えています。
詳しくはなぜ1週間で全ページ分のデモが出せるのかに書きました。
変えてから、起きたこと
デモを先に出す形にしてから、受注できる割合が上がりました。 一度に切り替えたわけではありません。少しずつ試して、いまはこの形が標準になっています。
理由をお客さまに聞いたことがあります。返ってきたのは、提案が良かったという話ではありませんでした。
全部作ってあるので、イメージしやすかった。
差がついたのは、提案の質ではなく見えているかどうかでした。
限界も書いておきます
無償で1週間動くので、数に限りがあります。同時に進められるのは5本までです。 重なった時期は、お待たせすることになります。
それと、デモを見てから断られることも当然あります。それは織り込んでいます。見て断れるほうが、公開後に「思っていたものと違った」となるより、双方にとって早いはずです。
まとめ
- 提案書は出す。それだけで決めていただくのは無理という話
- 提案書に書けるのは、まだ起きていないことの予定
- 73名のうち24.7%が「完成するまで仕上がりが分からなかった」
- 45分のヒアリング → 1週間 → 全ページのデモ。無償
- 1週間で出せるのは、分業と外注をやめたから
- 同時に進められるのは5本まで